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メリット | 注意事項 | デメリット |
当サイトは、「最初は簡潔に〜徐々に詳しく」と言った流れで記事を構成していますので手早く知りたい方は冒頭だけでも大体わかります。
純水は飲めます!
お腹を壊すとか体に毒、飲用不可など
噂が出回ってる理由についてを解説します。
純水は物を溶かす?
純水や超純水は不純物を含まない事から、「金属なども溶かしてしまう」等の間違った情報が広まっています。最初に言っておきますが...
溶ける訳ないだろ!
普通に考えれば分かる事ですが、金属は溶けません。時間をかけてサビによる腐食はあっても溶かす事はないので安心してください。
赤ちゃん用の純水も発売されています。
物質を溶かすのであれば赤ちゃんはどうなる?
不純物が含まれていないので水道水より、安全だから発売されています。
さて、純水は不純物を含まないので物質を溶かせる許容量は多いですが、溶かす力は水と同等です。
小学生で飽和を求める実験を理解の授業でやったと思いますがあれと同じです。
水道水に砂糖を溶かす事ができる量と純水に溶かす事ができる量は若干ですが、違います。純水の方が溶かす事ができる砂糖の量が少し多くなります。これは不純物がないのでその分だけ多く溶かす事ができるからです。
結論として純水と水道水は飽和量は同じですが、含まれる不純物の差があるので純水の方がより多くの物質を溶かす事ができるのです。
なぜ溶けると言うデマが広がってるのかについて考察してみた
上記の段落で述べた通り純水は水道水と比べて不純物の量だけ物質を多く溶かすことができる。
普通に考えれば理解できそうな内容ですが、パッとみた情報だと「純水は物を溶かすんだ」と解釈できてしまうかもしれません。
このデマは、SNSが現代ほど発展する前から言われてる事なんですよね。
なので、口コミで広がったのではないか...と考えます。
そもそも、当時は純水を生成することが一般家庭では難しく純水に触れる機会が全くありません。
唯一、使われているとしたら自動車の鉛バッテリー用に補充液として純水が使用されていました。
これは、現在でも使用されています。
恐らくですが、デマの発信源はココじゃないかと睨んでいます。
鉛バッテリーの補充液について
自動車用に使われる鉛バッテリーですが、定期的に水を補充しなければいけません。そこで純度の高い水、純水を補充液として使用する事が多いでしょう。
この純水ですが、車屋さんや整備工場では「純水製造機」と呼ばれる濾過装置で純水を生成してバッテリーの補充液として利用しています。
この「純水製造機」はイオン交換樹脂を中央の交換層に両サイドの各フィルターで純水を製造する物で工業用に製造されています。
昔からあるタイプなので見たことある方も多いのでは?
大量のイオン交換樹脂が詰まった中央の交換層が特徴です。なぜ飲めないのか。
使用しない時、この交換層に水道水が溜まったままになる事も原因の一つです。常温で塩素が取り除かれた水が放置されていたら...
そしてUVや煮沸等の殺菌機能もなければ、蛇口から園芸用ホースで接続され、設置されるのは鉄粉まみれの工場です。
つまり、飲用目的で製作されておらず、消費者庁の浄水器の表示にも該当しません。その為、機械自体にも飲用不可と書かれています。
当然、その機械を使う整備士などは単純に「純水は飲用不可なんだ」と思ってしまうでしょう。
このような事情があって「純水は危険だ!」「飲んだらだめ」と間違った情報が広まってしまったのでしょう。
工業用の純水製造機で作った純水は飲めない訳ではない(飲んでも自己責任)ですが、家庭用浄水器で作った純水なら飲めると言う話です。
ちなみに、家庭用のウォーターサーバーで逆浸透膜を利用したRO水はバッテリーの補充液に使えます。なぜなら純水だからです。
洗浄用に純水を利用すると拭き取り不要
純水は飲むだけではなく日常生活でも多少は、活躍します。車の洗車用に使うと素晴らしいメリットがあります。純水は不純物を含まないので純水を使って洗い流した場合、シミにならないので拭き取りが不要なのです。
水道水で流した場合、乾くと水分が蒸発して不純物だけが残ります。これが白っぽいシミの正体です。
分かりやすいように洗車の例を挙げましたが、皿洗いや窓拭きなどの家事にも使えるのでおすすめです。
純水のデメリットや気になる点
不純物が含まれていない水「純水」ですが、危険ではない事は散々説明していますので大丈夫だと思います。それでは、純水を使う事で不都合な点やデメリットはあるのかをまとめてみました。
不純物が存在しないと言うことは雑菌が繁殖しやすい
体の機能を保つために人間は水が必要ですが、雑菌に関しても水は必要です。水道水であれば雑菌が入った所で塩素による殺菌効果があるので雑菌は生きることができません。
しかし、純水は殺菌成分や栄養素、有害無害関係なくほぼ全ての成分がありません。と言うことは雑菌が入っても死滅する事は無く、水分を摂取して繁殖する可能性が高いと言われています。
その為、純水を入れたペットボトルや水筒などに入れて保管する場合は非常に注意が必要です。安全性を考慮するのであれば、1日以上経過した純水は破棄した方が良いでしょう。
水の美味しさ?がない
天然水や水道水はミネラルなどが含まれており鉄分や硬度が違い、水によって味わいが違う事があります。天然水と水道水は、飲めば誰でも違いが分かりますよね。
純水ではミネラル等の成分も不純物扱いで除去されていますので、完全な無味無臭の液体です。
なので「純水」は味気ないと嫌がる人もいますが、そもそも水の時点で味わいを求める人は少ないと思います。「水分として無味無臭でガブガブ飲めればOK!冷えてれば最高!」的な人であれば受け入れられるでしょう。
逆に、水に味わいを求める人であればお好きな産地の天然水を買ってください。
まとめ
結論...
飲用に精製された純水は飲める
補足として、工業用の純水精製機で作られた純水は飲用の安全基準を満たしていない場合があるので飲んでも自己責任。
飲用の純水でもできる事
- 不純物が含まれてないので無味無臭の水が飲める
- ご飯を炊くのに使ったり料理に使える
- 鉛バッテリーの補充液に使える
- 乾いてもシミが残らないので洗浄用にも使える
純水のデメリット
- 不純物(有害無害関係なく)が存在しないので腐りやすい
- ミネラル等の栄養素が無い
純水、RO水は同じ意味で99.9%以上の不純物が取り除かれている物です。
超純水は純水よりも不純物を取り除いた物で逆浸透膜、イオン交換などの純水製造濾過工程を複数回行って純度を上げた物ですので通常の一般家庭では精製することはできません。現在の技術では完全なる純水を精製する事はできないので超純水と言う表現が最も不純物が含まれていない水ということになる。