シリカ(ケイ素)とは ― シリカ水の効果と安全性の見かた
シリカは二酸化ケイ素(SiO₂)、またはその構成元素であるケイ素を指す言葉です。岩石や砂の主成分で自然界に広く存在し、地下水にも溶け込んでいます。「シリカ水」は、このシリカを比較的多く含むミネラルウォーターとして売られているものです。
「シリカ水の効果」の見かた
シリカ水の広告では、肌・髪・骨・関節への良い影響や「デトックス」「抗酸化」といった表現が使われることがあります。ただし、飲用のシリカがこうした効果をもたらすという、ヒトでの確かな根拠は乏しいのが現状です。ケイ素は体内に微量存在する元素ですが、通常の食事(穀物、野菜など)からも摂れており、不足が問題になることは一般に多くありません。
当サイトでは、シリカ水の健康効果を断定しません。「効くらしい」を前提に高いミネラルウォーターを選ぶ必要はない、という立場です。飲んでみて味が好みなら、嗜好品として選ぶのは自由です。
発がん性の話は「粉じんの吸入」
「シリカには発がん性がある」と目にすることがありますが、これは結晶質シリカの粉じんを長期間吸い込む職業性の曝露(採石、鋳物、研磨などの現場)についての話です。じん肺や肺がんのリスクが問題になるのはこの経路で、飲み水として口から摂ることとは分けて考える必要があります。両者を混同した記述が広告や記事に見られるので注意してください。
石綿(アスベスト)とも別の物質です。
摂りすぎのリスク
飲用のシリカで、通常の量なら大きな害は知られていません。ただし極端に大量に摂れば、消化器系の不調(下痢など)が起きる可能性はあります。サプリメントで濃縮されたケイ素を大量に摂るような使い方は、メリットがはっきりしないぶん勧められません。
過度な効果をうたう水・サプリの表示については、国民生活センターが注意喚起を出していることがあります。
まとめ
- シリカ=二酸化ケイ素/ケイ素。地下水に溶けており、一部のミネラルウォーターに多く含まれる。
- 飲用シリカの健康効果は、ヒトでの確かな根拠が乏しい。当サイトは効果を断定しない。
- 発がん性が問題になるのは結晶質シリカ粉じんの吸入(職業性曝露)で、飲用とは別の話。
- 味が好みなら嗜好品として選ぶのはよい。効果を期待して割高な水を選ぶ必要はない。