MIZULAB / 水の知識

ミネラルウォーターの分類と添加物

「ミネラルウォーターには添加物が入っている」と言われることがありますが、これは製品の分類によって大きく違います。国内の容器入り飲用水は、農林水産省のミネラルウォーター類の品質表示ガイドラインで4つに分けられています。

4つの分類

左右にスクロールして比較できます →

分類水源処理ミネラル調整・添加
ナチュラルウォーター特定水源の地下水などろ過・沈殿・加熱殺菌のみなし
ナチュラルミネラルウォーター特定水源の地下水(鉱化した地下水)ろ過・沈殿・加熱殺菌のみなし
ミネラルウォーター地下水など上記に加え、ミネラル調整・ばっ気・複数水源のブレンドが可能あり(ミネラルの調整)
ボトルドウォーター(飲用水)制限なし飲用適の処理であれば制限なし製品による

日本で「天然水」として売られている製品の多くは、ナチュラルミネラルウォーターです。この分類は、殺菌・除菌などの限定的な処理しか認められておらず、香料・保存料などの添加物は加えません。「ミネラルウォーター」は、複数の水源をブレンドしたりミネラル分を調整したりできる分類で、その意味での「調整」は行われます。

炭酸を加えたスパークリングウォーターや、フレーバー付き・ビタミン添加の「フレーバーウォーター」は存在しますが、それらは商品として別枠で、ラベルの原材料表示を見れば区別できます。「ミネラルウォーター=一般的に香料や酸味料入り」というのは誤りです。

硬度の表記に注意

ラベルに「軟水/硬水」と書かれていることがありますが、その境目は事業者によって差があります。WHOの飲料水ガイドラインでは、炭酸カルシウム換算でおおむね60mg/L未満を軟水、120〜180mg/Lを硬水寄りとする整理がされています。国内では100mg/L前後を境にする表記も多く見られます。数字そのものを見て判断するのが確実です。硬度と味・調乳への影響は 水道水の位置づけ を参照してください。

選ぶときの見かた

店頭で読む順番を決める

最初に品名、次に原材料、そのあとに栄養成分や硬度を読みます。表側の「天然」「ピュア」という言葉だけでなく、裏面の具体的な表示で確認しましょう。香料や糖類が加わった飲料と、水そのものの違いも分かります。

100mLあたりと1本あたりを取り違えない

仮にある成分が100mLあたり2mgなら、500mLのボトル全体では10mgです。これは計算方法を示す例です。成分が多いこと自体を健康効果と結びつけず、比較対象と単位をそろえて読みます。

見たいこと読む欄
味の違いを探す硬度・成分・採水地
甘味や香りの有無原材料名・栄養成分
家庭で使い切れるか内容量・開封後の扱い
備蓄に使うか賞味期限・保存方法

「添加なし」だけで決めない

ミネラルを調整した製品でも、表示や成分を確認して選べます。処理方法の名称を、そのまま優劣の順位にする必要はありません。目的が味なら少量で試し、費用が気になるなら1L単価に直します。調乳には赤ちゃん向けの確認事項も必要です。

まとめ

容量と成分の単位をそろえる

500mLと2Lの成分量や費用を比べるときは、mL・Lの換算で同じ単位に直します。100mL当たりの値を、1本当たりの値と並べて多い・少ないと判断しないでください。

市販水を加熱して使う場合も、表示されたミネラルがすべてなくなるわけではありません。ミネラルウォーターを沸かす場合の注意で、成分と器具の手入れを分けて確認できます。

参考・出典