水道水を飲む ― 一番安くて、多くの人には十分な選択肢
飲み水の話は、まずここから。 水道水をそのまま飲めるなら、追加コストゼロで水分が確保できます。これはかなり強い。
コスト
水道料金に「飲み水ぶん」という区分はありません。 1人が1日に飲む水を2Lとしても、水道水なら月あたり十数円の世界です。 2Lペットボトルを1本100円で買うのと比べると、体感で50〜100倍の差になります。
安全性
日本の水道水は水道法に基づく水質基準(51項目)を満たして供給されています。 大腸菌は「検出されないこと」、鉛・ヒ素などの有害物質にも上限値が定められ、 浄水場で常時検査されています。「飲んで安全か」という問いには、蛇口の水は基準上クリアしています。
ただし基準が守られているのは浄水場から各戸のメーターまで。 古い建物の給水管や受水槽(貯水タンク)は建物側の管理なので、 そこで味や水質が落ちることはあります → 水道水の安全性・自宅のチェック
味・ニオイ
気になるのはほぼ2つ。
- 残留塩素(カルキ臭):消毒のために必ず入れる。蛇口で0.1mg/L以上が保たれるよう調整されている。
- 給水管・タンク由来の金属味・カビ臭:古い建物で出やすい。
塩素臭は以下でかなり減ります。
| 方法 | 手間 | 効果 |
|---|---|---|
| 冷蔵庫で冷やす | 低 | 塩素臭を感じにくくなる |
| 汲み置きして数時間おく(フタなし) | 低 | 塩素が抜ける |
| 沸騰させて数分(湯冷まし) | 中 | 塩素がほぼ抜ける。赤ちゃんの調乳もこれ |
| 浄水ポット・浄水器を通す | 中 | 塩素+カルキ味を除去 → 浄水器 |
向いていない・立ち止まるべき人
- 井戸水、または受水槽の管理状態が不明な古い集合住宅に住んでいる
- 断水・災害時の備えをゼロにしたくない(→ ペットボトルを数本は常備)
- 味がどうしても受けつけない。冷やしても浄水ポットでもダメだった
- とにかくお湯・冷水が「すぐ」欲しい生活動線(→ ウォーターサーバー)
逆に言えば、これらに当てはまらないなら、水道水で始めて問題ありません。 不満が出てきたら、その不満に効く手段だけ足す、という順番でいいです。