水道水の安全性 ― 自宅の水が心配なときに見るところ
浄水場から出る水は水質基準を満たしています。 問題が起きるとしたら、そのあと ―― 建物の給水設備 ―― です。ここは水道局ではなく建物所有者の管理範囲。
1. 給水管の鉛(古い戸建て・古いマンション)
1990年代前半ごろまで、宅地内の一部に鉛製の給水管が使われていました。 長時間水を使っていない朝いちばんの水に、微量の鉛が溶け出すことがあります。
対処:
- 朝や帰宅直後は、バケツ1杯ぶん(数十秒〜1分)流してから飲用・調理に使う。この水は洗濯や掃除に回せば無駄になりません。
- 自治体によっては鉛管の無料調査・交換助成があります。「(自治体名)鉛給水管」で検索。
2. 受水槽(貯水タンク)の管理
3階建て以上の集合住宅などでは、いったんタンクに貯めてから各戸へ送ります。 有効容量10立方メートル超のタンクは「簡易専用水道」として年1回の清掃・検査が法律で義務づけられています。 10立方メートル以下(小規模貯水槽)は義務が緩く、管理が甘い物件がまれにあります。
チェック:
- 管理会社・大家に「受水槽の清掃はいつ実施したか」を聞く。記録があるのが正常。
- タンクが屋上・敷地内にある場合、フタが施錠されているか、破損やオーバーフローがないかを外から見ておく。
- 濁り・異臭・虫が出たら、すぐ管理会社へ。改善しなければ保健所に相談。
タンクを経由しない「直結給水」の物件なら、この心配はほぼありません。
3. 赤水(配管のサビ)
蛇口をひねって最初だけ薄茶色 → 鉄管のサビ。断水・工事の後に出やすい。 数十秒流して透明になれば飲用しても健康影響は基本的にありません。 常に赤い・すぐ濁りが戻るなら宅内配管の更新時期。管理会社か水道業者へ。
迷ったときの落としどころ
- 「たぶん大丈夫だが確信がない」→ 数十秒流してから使う、飲用ぶんだけ浄水ポットを通す。ここまでで大半は解決します。
- 「調べたら受水槽の管理がずさんだった」→ 管理会社に是正を求めつつ、当面はペットボトルやウォーターサーバーへ。
- 井戸水 → 保健所の水質検査(有料)を受けてから判断。