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浄水フィルターの「除去率80%以上」「99.9%除去」の読み方

「80%」と「99.9%」を並べると、数字の大きい方が高性能に見えます。ただし浄水器の比較では、何を、どんな条件で、どれだけの水量まで除去できたかをセットで読む必要があります。数字だけでは、交換までの使い勝手や、ほかの物質への性能は分かりません。

80%は、総ろ過水量と一緒に読む

消費者庁のQ&Aでは、品質を比較できるよう、除去率80%という共通条件で総ろ過水量を表示することを説明しています。「80%と書かれているから、新品時から常に80%しか除去しない」とは読めません。

表示は、対象物質ごとの総ろ過水量や試験条件と一緒に確認します。たとえば、ある物質について何Lまでという値があっても、別の物質について同じ水量を保証するとは限りません。

99.9%と書かれていたら、注記を探す

対象物質名、試験に使った濃度、水量、採水時点、試験機関などを確認します。一時点の試験結果なのか、カートリッジ寿命に関する説明なのかで、比較に使える意味が違います。

RO方式であっても「すべての不純物を一律99.9%除去」とは言い切れません。微生物を対象とした数字を、溶けている成分にもそのまま当てはめないようにします。分からない条件は、メーカーへ質問してください。

浄水器を選ぶときに見る6項目

項目確認したい理由
対象物質自分が確認したい物質と同じか
試験方法同じ基準で比べられるか
総ろ過水量交換までに使える量の条件
ろ過流量コップや鍋を満たす速さ
交換時期水量だけでなく期間の指定もあるか
維持費交換品の価格と必要本数

「除去物質数が多い」「カートリッジが大きい」といった見た目の情報だけで、必要な性能があるとは判断できません。逆に、小さなポット型だから一律に低性能ということでもありません。

仮の数字で、交換までの日数を計算する

仮に、確認したい対象物質の総ろ過水量が600L、家庭の使用量が1日5Lなら、単純計算は120日です。ただし、メーカーがそれより短い交換期間を指定していれば、その指示も守ります。600Lという数値は説明用の例で、特定製品の性能ではありません。

飲用だけで計算して、炊飯や料理の分を忘れると交換時期がずれます。家族で何に浄水を使うかを決めると、費用も見積もりやすくなります。

水質基準と浄水能力は別の指標

水道水の基準と、浄水器の試験条件は目的が異なります。水道局の検査結果を見たいのか、購入する機器の性能を見たいのかを分けましょう。水道水の基準とフィルター方式の比較を合わせると、数値の役割が整理できます。

買う前にメーカーへ聞くなら

「この数字は、どの対象物質の、どの試験条件ですか」「交換までの使用量は、家族が1日○L使う場合どの程度ですか」と具体的に聞きます。回答や仕様書を保存しておけば、購入後に交換品を選ぶときにも確認できます。

濁りの「ろ過流量50%」を除去率と間違えない

濁りの試験条件には、MK207SLXなどの仕様で「ろ過流量50%」と書かれている場合があります。これは濁りを半分しか除去しないという表示ではありません。水が通る速さが下がる条件と、物質がどの割合で減るかという除去率を分けて読みます。

ろ材・対象物質・寿命を具体的な機種で比べるでは、活性炭と中空糸膜の役割、百均のフィルター、TK-CJ24の4,000Lと2,000Lの違いまで解説しています。

参考・出典