MIZULAB / 水の知識

水以外の飲み物と水分補給

1日に必要な水分の目安(食事以外に約1.2L)を、すべて「水」で摂る必要はありません。飲み物ごとに、日常の水分補給としての向き・不向きを整理します。

水・麦茶・コーヒー・牛乳を並べたイメージ

お茶・コーヒーとカフェインの違い

麦茶、緑茶、ほうじ茶、コーヒー、紅茶などは、日常的な量であれば水分補給になります。ただし通常の麦茶は大麦由来でカフェインを含まず、緑茶・ほうじ茶・コーヒー・紅茶とは区別します。カフェインのある飲料も、通常の量を飲んだだけで水分が差し引きゼロになるわけではありません。

注意するのはカフェインの摂りすぎです。農林水産省は、一度に大量、または短時間に繰り返し摂ると健康に影響が出うるとしています。目安として海外機関はおおむね成人で1日400mg程度(コーヒー約3〜5杯)を上限の参考にしています。麦茶やそば茶などノンカフェインのお茶なら、この心配はありません。

水道水+お茶パックは、コストを抑えつつ塩素臭も気にならなくなる現実的な方法です。

加糖飲料(ジュース、加糖の炭酸飲料、加糖コーヒーなど)

水分そのものは摂れますが、糖分の摂取量が大きくなります。日常の水がわりに飲むと、砂糖の摂りすぎや、歯への影響につながります。日常の水分補給には向きません。飲むなら「嗜好品」として量を決めて、というのが基本です(炭酸水・炭酸飲料と水分補給)。

スポーツドリンクと経口補水液は別のもの

経口補水液は、普段の飲み水の代わりではありません。消費者庁は、脱水時に用いる病者向けの飲料で、一般的なスポーツドリンクよりナトリウムやカリウムが多いと説明しています。必要性は医師・管理栄養士・薬剤師などに相談し、製品の表示に従います。

運動や暑さで汗をかく場面と、下痢・嘔吐などで脱水が疑われる場面は分けて考えます。体調不良があるときに、どちらかを飲めばよいと一律には判断しません。食事や水分の制限がある人は特に担当医へ確認してください。

牛乳・豆乳

水分と一緒にたんぱく質やカルシウムも摂れます。水分補給として数えて問題ありませんが、カロリーがあるので「飲み水の代替」というより食事の一部として考えるのが自然です。

一日の飲み物を、役割で分ける

のどが渇いたときの水、食後のコーヒー、食事と一緒の牛乳を、すべて同じ目的の飲料として比べる必要はありません。普段の水分補給と、味を楽しむ飲み物を分けると、飲む量や購入量を整理しやすくなります。

原材料と栄養成分を両方見る

「無糖」「カフェインゼロ」「低カロリー」はそれぞれ別の表示です。無糖だからカフェインを含まない、透明だから水と同じ、とは限りません。気になる成分があるときは、商品名より具体的な表示を見ます。

仕事の日の飲み物を準備する例

持参するボトルの容量を確認し、足りない場合に補充できる場所を考えます。コーヒーなどを飲む時間も含めて記録すると、夕方にまとめて大量に飲むような偏りに気づけます。毎日の飲料をひとつに限定するより、生活の中で続けやすい組合せを作りましょう。

食事・水分の制限を受けている人は、一般的な記事より担当医の指示を優先してください。体調不良時の補水と普段の飲み物は、目的を分けて考えます。

まとめ

飲み物日常の水分補給として
水道水・ミネラルウォーター基本。コスト・手間で選ぶ
麦茶・緑茶・コーヒー適する(カフェインは摂りすぎに注意)
加糖飲料不向き。嗜好品として量を決めて
スポーツドリンク使用場面・成分・量を確認
経口補水液脱水時の用途を表示で確認し、医療者等に相談
牛乳・豆乳補給になるが食事寄りに考える

日常の水分は、水道水やお茶で十分にまかなえます。どうしても味が受けつけない場合に、浄水器やサーバーを検討する、という順番でよいです(飲み水の選び方)。

麦茶を選ぶときの確認

麦茶のカフェインと緑茶・ほうじ茶の違いでは、原材料・成分表示と抽出液の数値を分けて読めます。作り置きは麦茶の保存方法を確認してください。

水以外の飲料を選ぶときは、ペットボトルの果汁・炭酸・エナジー飲料とペットボトル茶の種類も比較できます。妊娠・授乳中はカフェインと原材料の確認へ。飲み物の種類を変えても、持病や服薬の個別指示より優先されるわけではありません。

参考・出典