水道直結型サーバーを使ってみて ― よかった点と、正直なデメリット
うちでは水道直結型のウォーターサーバーを使っています。これは「水道水が飲めないから」ではありません。うちの地域の水道水は問題なく飲めますし、コストだけを考えれば水道水をそのまま飲むのが一番安いのは分かっています。
それでも直結型を置いているのは、冷水と温水がレバーひとつですぐ出ること、そして水をどれだけ使っても料金が変わらないこと、この2点が生活に合っていたからです。同じ理由でサーバーが要らない人もたくさんいると思います。ここでは、実際に使って感じた利点と不便な点を正直に書きます。機種そのものを検討する前に、ウォーターサーバーで迷ったらも読んでみてください。
選んだ理由
- 冷水・温水がすぐ出る:夏の冷たい水、お茶やカップ麺のお湯が、やかんを使わずすぐ用意できる。これが一番大きい。
- 水代がかからない:使うのは水道水なので、水代は水道料金だけ。料理や炊飯に遠慮なく使える。
- ボトルの交換も、タンクへの給水もない:以前給水型を検討したが、タンクに水を足す作業が続けられる自信がなかった。直結型は水道につながっているので補充がない。
- 月額が定額:飲んだ量で料金が動かない。最安クラスだと月3,630円ほどの機種もあり、給水型と大きくは変わらない。
使ってわかったデメリット
水温が安定しにくい
これは意外と知られていません。直結型は水道と常時つながっていて、水を出した瞬間に常温の原水がフィルターを通ってタンクに入ってきます。ボトル型や給水型は空気と入れ替わりで少しずつ補充されるので数秒の余裕がありますが、直結型は即座に常温の水が足されるぶん、連続して使うと冷水がぬるく、温水がややぬるく感じることがあります。タンク容量が大きめの機種を選ぶと軽減できます。
初期費用は必ずかかる
水道から分岐させる工事が必要なので、設置費(分岐水栓の取り付け)が必ず発生します。相場は1万円前後。「初期費用無料」をうたう機種は、そのぶん月額に含めているか、契約期間を長くして解約金を高くしていることが多いです(解約金の仕組み)。
賃貸だと原状回復が前提
賃貸でも設置はできますが、退去時に元に戻せる範囲にとどめる必要があります。シンク下の水栓に穴を開けるような工事はしないほうがいいです。引っ越しのときは、自分で取り外せるか、業者に相談することになります。
断水にはほぼ無力
災害で断水すると、使えるのはタンク内の水だけです。ここはボトル型に負けています。別にペットボトルを数本備蓄しておく必要があります。
水道工事のときは止水する
貯水タンクの清掃など、一時的に水道水の濁りが出る場面があります。RO膜の機種なら汚れは排水されますが、そうでないフィルターだと目詰まりの原因になります。工事の予告があったら分岐水栓を閉め、水質が落ち着いてから開けるのが安全です。
カートリッジ交換はある
水道水をろ過するので、カートリッジの定期交換は必要です。目安は6か月〜18か月間隔(ROは長め)。ひねって差し替えるだけのワンタッチ式が多く、手間はほとんど感じません。
給水型・ボトル型との比較
うちの体感を表にします。あくまで一例で、機種による差が大きいです。
| 項目 | 水道直結型 | 給水型 | ボトル交換型 |
|---|---|---|---|
| 月額 | 定額(レンタル料のみ) | 定額(レンタル料のみ) | 飲んだ量ぶん |
| レンタル料 | かかる | かかる | 無料の機種も多い |
| 初期費用 | 必ずかかる(工事) | ほぼ無料 | ほぼ無料 |
| 水代 | 水道代のみ | 水道代のみ | 必ずかかる |
| 解約金 | 期間内はかかる | 期間内はかかる | 機種による |
| 水の中身 | フィルター次第 | フィルター次第 | 天然水/RO水 |
| 給水・交換 | なし | 給水あり | ボトル交換あり |
| 設置スペース | 本体のみ | 本体+給水ピッチャー | 本体+ボトル置き場 |
| 断水時 | タンク内のみ | 原水タンクぶん | ボトルぶん |
こんな人には合うと思う
- 冷水・温水をすぐ使いたい生活動線がある
- 料理や炊飯にも遠慮なく使いたい
- ボトル交換も給水作業もしたくない
- 定額で料金が読めるほうが安心
- 工事ができる住まいで、当面引っ越す予定がない
逆に、断水対策を重視する、初期費用や工事を避けたい、そもそも水道水で不満がない、という場合は無理に直結型にしなくていいです。まずは飲み水の選び方で、サーバー自体が必要かどうかから考えるのをおすすめします。