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水道水は電気を通す?導電率・TDS・純水との違い

水道水は溶けているイオンの影響で電気を通します。 電気の通りやすさを示す導電率は、水の性質を知る一つの指標です。値が高いほど危険、低いほどおいしい、という順位表ではありません。

電気伝導率と導電率は同じ意味で使われる

水質計ではECと表示されることもあります。単位はS/m、mS/m、µS/cmなど。水に溶けている電解質の種類・濃度と温度の影響を受けるため、違う地域の値を比較するときも測定条件をそろえます。

HORIBAの説明では水道水の参考例を10〜20mS/mとしていますが、地域による違いがあることを明記しています。これは全国の水道水が必ず入る範囲や飲用判定の基準ではありません。

単位換算で10倍を取り違えない

表示同じ値の別表記
1mS/m10µS/cm
10mS/m100µS/cm
20mS/m200µS/cm
1S/m1,000mS/m

同じ「100」でもµS/cmとmS/mでは異なります。写真や口コミから数値を比較する場合、数字だけでなく単位と水温まで確認します。

純水と水道水の差は何か

イオンが少ない純水は一般に導電率が低くなります。ただし、容器・空気・測定器との接触で条件が変わり、工業用純水の測定値を家庭の飲用水へそのまま当てはめられません。工業用として作られた水を飲んでよいという意味でもありません。RO水と純水では製造方法と用途を分けて説明しています。

抵抗・抵抗率・TDS・溶存酸素は別

抵抗は電極の形や距離にも関係し、抵抗率は条件を規格化した物性の指標です。同じ単位系で導電率と抵抗率は逆数の関係になります。家庭で測った抵抗値を、直接水質検査の結果に置き換えないでください。

TDSのppm表示は導電率から換算する機器がありますが、溶存酸素(DO)・有機物に関するTOCやCODとは測定対象が違います。ECメーター一台で、酸素濃度や有機物の種類まで分かるわけではありません。TDSメーターの見方で用途を確認できます。

電気分解の色を安全性の証明にしない

水へ電極を入れて色や沈殿が変わる実演でも、電極由来の反応と元の水の成分を区別する必要があります。東京都水道局も、薬品による色の変化で水道水への不安をあおる販売に注意を促しています。家庭の飲用判定は、水道事業者の検査結果や必要な項目を測る適切な検査へ進みます。

家庭用電源を使った自己流の実験は行わず、測定器の説明書と対応する試料・電極を使ってください。

資料確認:2026年9月21日。

参考・出典